下町の印鑑はんこ職人【持木(もちき)秀彦】モノローグ

元浅草(御徒町・稲荷町・合羽橋・田原町)の印鑑はんこ屋【秀美堂印房】二代目店主・持木(もちき)秀彦

「楽しそうな顔をして彫っていますね」

店で彫刻しているのをご覧になったお客様から、
そのように声をかけられることが、よくあります。

確かに、はんこを彫っているときが
いちばん幸せかもしれません。

彫刻にとりかかる前、まっさらなはんこの面をじっと見て
「さて、どんな“表情”に仕上げようか」と、
ワクワクしながら、構想を膨らませます。

そして少しずつ彫り進めるうちに、
その“表情”がうっすらと浮かび上がってきます。
どんどん鮮やかになる文字の輪郭を見るのが楽しくて、
ついつい夢中で彫り込んでしまいます。

楽しい時間はあっという間に過ぎて、やがて完成。
頭に描いていた通りの“表情”を持つはんこが誕生したとき、
何とも言えぬ清々しい気持ちに包まれます。

あとは実際にお使いいただくお客様にバトンタッチです。
長い年月ご愛用いただくうちに深い味わいが染みこみ、
いつしか、より優しげな表情を見せてくれることでしょう。

私が生み出した「はんこ」という作品が、
お客様の人生をほんの少しでも豊かに彩ることができたら、
作り手として、こんなに幸せなことはありません。

そんな光景を想像するだけで、つい頬が緩んでしまうのです。

台東区元浅草の印鑑・はんこ印刷専門店【秀美堂印房】店主




【持木 秀彦】代表作ギャラリー

【持木秀彦】プロフィール

台東区元浅草(御徒町・稲荷町・合羽橋・田原町)の印鑑はんこ屋【秀美堂印房】持木(もちき)秀彦が語る

昭和34年(1959)2月、台東区元浅草に生まれる。

昭和55年(1980)大学を卒業後を卒業後、ゴム印メーカーに入社。ゴム印製造工程全般を学ぶ。
昭和62年(1987)東京印章協同組合技術講習会に入学、小川瑞雲氏、松崎秀碩氏、林誠氏に師事。
平成2年(1991)実家の秀美堂印房に入社。

平成3年(1992)技術講習会を卒業、その後も研鑽を積む。
平成8年(1996)労働大臣検定印章彫刻一級技能士に合格。
平成10年(1998)技能グランプリ印章ゴム印の部 労働大臣賞受賞。
平成10年(1998)全国印章技術大競技会角印の部労働大臣賞受賞。

平成15年(2003)東京印章協同組合技術講習会講師に就任。

趣味はデジカメ。
「撮影より、単にデジカメをいじるのが好きなだけです(笑)」

人柄は温厚にして誠実。技術を誇るような態度は決して見せない。
さらには常に柔和な微笑を絶やさず、周囲への気配りを忘れない。
そんな彼は先輩後輩を問わず、多くの同業者に慕われている。

それでいて、無類の照れ屋、恥ずかしがり屋でもある。



東京の印章(印鑑・はんこ)専門店
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